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このログの総発言数:169件 [ The list of old logs ]

[ 全発言 ] [ 最新20発言 ] No. 〜 No.
[ ←No. 1130 〜 1149 ][No. 1150〜1169]

No. 1169:オーディオ話−2
組長さん (2024/03/29 15:53:32)

スタジオからの11本の直引きケーブルは出入りドアに挟まれて通過するので、太いケーブルは使えません。40cm程度の平たいケーブルを作り、此のケーブルをドアで挟んで通過しています。コントロール内を含めると直引きは5m~20mのケーブルは22本で,ドラムに使った指定ケーブルは10本です。

13時スタートの録音で、9時過ぎから始めたセッティングは12時40分に成ってもケーブル引きは終わらず、当然回線チックも出来ていません。直引きケーブルが増えた事、指定ケーブルが多かった事、悪い事は重なりマイクアンプの電源がNGに成りました。この時点で指定ケーブルを見つけるより、音が出る方が優先されました。

事前に見つけてあったPC-TripleC/EXを使った5mケーブルはKM56の電源サプライからスタジオの出入り口までに使いました。ドアを通過しマイクアンプまではPC-TripleC の1.8mmx x1.4mmの線材を使ったケーブルです。因みに屋内配線様の電線の直径は1.6mmで15A迄使えます。

撤収時に分かったことですが、PC-TripleC/EXを使った10mケーブルはウッドベースに使われていました。ベースが良い音がしたのはPC-TripleC/EXの効果も有ったのでしょう。

録音開始は30分遅れて始まり、寺井さんには申し分けない出来事でした。この様な事態を招いたのは計画全体を立てた私の判断ミスで、申し分けない思いです。

開始が30分遅れた事を謝罪に行ったところ、事務所の方から「チャレンジで問題が起きても、私達は問題視しません」と寛大な心を示され、救われた思いでした。

石黒さんには多大なご協力を頂き、膨大な数のケーブルを製作し、グッズも準備して頂きました。心から感謝申し上げます。
人がやらない事をやるのは周りに迷惑をかけますが、やらなければ進歩は無いと思って生きてきました。これからも破綻しない(破綻するかもね)程度を目指して行きます。

お付き合い宜しくお願いいたします。


No. 1168:オーディオ話−1
組長さん (2024/03/29 15:52:03)

オーディオ話   
3月13日14日と寺井尚子さんの録音がサウンドシティAstで有りました。
毎回の目標は前作品の”音”を越える事です。それは寺井さんも録音チームも同じ目標です。
この度もACOUSTIC REVIVEの石黒さんには多大なご協力を頂きました。
先ずはKM56用の特製6ピンマイクケーブルの配線材をPCOCC-AからPC-TripleCに交換しました。新たなケーブルはXLR-absoluteで使われる線材PC-TripleC/EXを使った、5m・7m・10mケーブルです。Acoustic Resolution Exciter RHR-21はスタジオでの効果が未知なので使って見ました。全て石黒さんの考えから出来た“物”で、RHR-21はご自身がスタジオ内で設置していました。
メインフロアに置いたRHR-21でヴァイオリンは響きが整理されました。録音された音は、大きな音像で音色の変化が良く伝わり、響きの混濁感が減少し、瑞々しく伸びやかです。
ウッドベースの音はブース内にRHR-21を置いた事で、低域の濁りが気にならない程に無くなり、一音一音が明確で自然な音が録音出来ました。ドラムブースのベースドラム横に置いたRHR-21も他の楽器同様に効果が有り、濁りが減少して、2枚皮独特の音も良い感じで録音出来ました。

続く


No. 1167:ご冥福をお祈りいたします。
組長さん (2024/02/11 16:06:16)

小澤征爾さんに憧れ、自分も世界的な活躍が出来たらと、大きな夢を持った。

1973年 初めてアメリカに行くとき、機内で「ボクの音楽武者修行」を読んで不安の固まりが少し解けた。この本を読んでいなければ、アメリカで潰れていたと思う。

1988年 ニューヨーク カーネギーホールの当日券売り場で、ボストン交響楽団のチケットを購入した。最上階の席でステージは半分だけ見えた。小澤さんが袖から現れたときは体が震えた。

サイトウキネンオーケストラを聴く為に何度も松本に通い、息子とポロシャツやグッズを買うのも楽しかった。

日本人が世界に通用する事を見せてくれた小澤征爾さん。ご冥福をお祈りいたします。


No. 1166:「偲ぶ会」
組長さん (2024/02/05 15:10:00)

残念な事に,照明家 士反賢二郎氏は昨年11月10日に永眠されました。昨日「偲ぶ会」が行われましたので、参加して参りました。

今では会社の社長や演出家の大御所の方々が、案内係をし・マイクを手渡し・進行をしています!。士反さんが慕われ、お役に立ちたいとの思いが行動に出ているのだと感じました。仲間って良いなとジンワリ心に響きます。

流石に舞台人の集まり、赤坂B-flatに美しく品格のある場が出来ていました。

何人かの挨拶をお聞きしていると、私が知る士反さんより遙かに影響力か有る方でした。照明界で、いくつもの“初めて”を行った方でした。
また、“士反ブルー”と呼ばれる独特の色調もお持ちのようでした。

私が1996年に再度、加山雄三さんのツアーに参加して、お互いの経歴も知らず、仕事だけを見て“士反さん”とお呼びし “ともちゃん”と呼ばれていました。
私を“ともちゃん”と呼ぶのは、後にも先にも士反さんだけでした(笑)。もちろん嫌ではありません。

士反さんから見た私のサウンドエンジニアとしての評価は「普通でとても良い」でした。舞台関係で長い経験と、高い評価を得ている士反さんの言葉は、私の心の支えになっていた事は確かです。

後に、加山雄三さんのコンサート制作会社が変わり士反さんとは一緒に仕事をする事は無くなりました。

2012年に町田を拠点とする「保坂優子社中35周年記念演奏会」の照明・音響・進行・等のお手伝いをしました。

この時に士反さんに恐る恐る照明をお願いいたしましたが、快く引き受けて頂きました。リハーサルなどは無く、演者が変わる毎に照明を調整して頂く、”ぶっつけ本番“でしたが、自然に演奏を引き立てる、それはそれは美事な照明で、士反さんの技量をまざまざと実感し、ひれ伏しました。

ここ数年は、お孫さんと過ごす時間を楽しんでいたようです。
命には限りが有りますが、士反さんの人生の幕締めは少し早かったように思います。

“けんちゃん”また一緒に仕事しようね!。


No. 1165:喜寿のお祝い
組長さん (2024/01/23 17:27:59)

井上陽水、山口百恵、浜田省吾、などの制作に携わるほか、ビートルズ研究家の川瀬泰雄さんの喜寿を祝う会が銀座で行われました。

川瀬さんとは1978年,山口百恵さんの「良い日旅立ち」からのお付き合いで、46年に成ります。
因みにこの年はソニー信濃町スタジオ完成の年でした。

音楽業界歴55年ということで、会場には萩田光雄さんや船山基紀さんを始め、業界の親しい方々の大集合となり、懐かしい再会ができて嬉しい日でした。

人生を楽しむ達人の川瀬さんとは、これからもお付き合いがありますが、会場の皆様とは米寿祝いでの再会を約束してお開きになりました。


No. 1164:オーディオ話 
組長さん (2024/01/15 12:36:22)

新年の孫台風が去り、寂しい思いをしていますが、日常を取り戻しました。

オーディオシステムに電源を入れて、久しぶりに真面目に音楽を聴きました。

前年の秋頃から感じていた事ですが、音が良く成っています!。音場が広がり・刺激成分が減少し・生々しさが増しています。

昨年追加したオーディオグッズはCS-3Kと、ブレーカーを跨いでいますが、TV用の電源BOXをアコースチックリバイブの線材を使い、アースに落とした事です。後は考えられる事は長い時間を経て、線材のエージングが進んだとも考えられますが・・・・。

クーベリック指揮ボストン響の「わが祖国」やベートーベンの交響曲全集は刺激的な高域の対策に長年エネルギーを注いでいましたが、年明けは刺激的な高域は気にならない程度に減衰して、広い音場空間に1音1音が明確に聞こえます。

50年代末録音のパーシー・フェイスの名盤「美しき花束」 を聴くと、刺激成分は少し残りますが、気持ち良く聴く事が出来る様に成っていました。

愛聴盤ダイアナ・クラールの「クワイエット・ナイツ」は、聴き入ってしまいます。

自分の年齢を考慮すると、此方が変わったのかと思う事も有りますが、20Khz以上を受け持つスピーカーを止めれば、明確に違いは解りますので、未だ大丈夫のようです(笑)。

今後の録音に対して、音楽に対する感度を上げるために、名盤を聴き漁る事にいたします。

良い音で音楽を聴ける事は、オーディオと音楽好きを満足させる趣味で、幸せを感じるのです。


No. 1163:今年も多くの方々にお世話になりました。有り難うございました。
組長さん (2023/12/27 13:49:12)

お正月は息子夫婦が盛岡から来て、一緒に過ごします。気が付けば、典型的な老人家庭になっています(笑)。

年末にかこつけて、機材倉庫も整理をし始めていました。何十年も使われず置いて有ったモノで、使えるモノはヤフオクに出し復活させて頂く。つかえないモノは廃棄しています。

ヤフオクは意外な収入になり、やる気が出ます(笑)が、寝ていた物が世の中の役に立つのが、嬉しい事でも有ります。

来年も録音がいくつか決まっています。これが元気の元でも有ります。引き続きお付き合い頂けますよう、宜しくお願いいたします。

素敵な年末年始をお過ごし下さい。


No. 1162:”コンプリート武道館』の制作関係者が語る“イベントに参加しました。
組長さん (2023/12/13 09:49:38)

登壇者は白木哲也氏が司会(『コンプリート武道館』共同プロデューサー)・菅野ヘッケル氏(『コンプリート武道館』総合監修・共同プロデューサー)・鈴木智雄(『コンプリート武道館』2023REMIX)・田島照久氏(『コンプリート武道館』アート・ディレクション)の4名でした。

寒い日に係わらず、100名以上のお客様に参加して頂き、会場は超満員でした。

田島照久さんとは2012年、渋谷公会堂で行われた、サンタナのイベント以来の再開でした。元気な顔を見る事が出来、心もニッコリです。田島さんからはデザインに関して始めて聴く話が沢山有り、デザインの手法に興味をそそられました。


菅野ヘッケルさんは喋り慣れています。トーク力が抜群です。秘話を披露し、何度も会場を沸かせていました。話が上手な人が羨ましく思えます。

今回の目玉は、アナログ盤を聴くために、TAD 株式会社テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズのご協力を頂きました。
総額1,000万円のセットだそうです。

イベント会場の反射特性をアキュフェーズのDG48で修正して、可成り良いバランスでアナログ盤を聴く事が出来ました。良くない音を出せばイベントはぶち壊しになりますからね(笑)。

「コンプリート武道館」の制作に付いては、10月末にボブ・ディランのマネージャーから白木さん宛に、温かい賛辞のメールが届き、今日はNYのディラン担当ユルーン氏も来日し、会場の皆さんと喜びを分かち合いました。

『コンプリート武道館』の制作に参加した皆さんは、高齢ですが元気で現役です。ボブ・ディランの名曲の内容とは異なりますが、”いつまでも若く”です。


No. 1161:オタイオーディオTVに出ました。
組長さん (2023/11/17 08:01:31)

私の歴史のような事も話しています。

【ボブ・ディラン コンプリート武道館 発売記念 !】45年の時を超えて、あの熱が甦る… Par1
https://www.youtube.com/watch?v=vXfJT7wMCIM
【ボブ・ディラン「コンプリート武道館」オリジナルと比較試聴! Part 2
https://www.youtube.com/watch?v=La7-95Lq3hE


No. 1160:人生初体験 
組長さん (2023/11/05 16:59:58)

年を重ねても初体験は有りますね。今回はライブハウスでのPAと映像用の録音でした。
10月27日渋谷Eggmanと29日新横浜New Side Beachでの「姫乃樹リカ & The Coming Soon」のライブです。
姫乃樹リカさんとは30数年前に録音で参加して以来のお付き合い、バンドメンバーの川瀬さんはデレクターをしていた百恵さんの「いい日旅立ち」からのお付き合いです。

話を戻して。
なにせライブハウスの仕来りも知りませんし、デジタル卓も解りません。なのでフリーランスのサウンドエンジニア喜多美春さんに相棒をお願いしました。
喜多さんとの出会いは2019年の新横浜LiT での「姫乃樹リカ & The Coming Soon」の復帰ライブでした。

ライブハウスの皆さんは“お持て成し”的な雰囲気があり、協力的で凄く安心感があります。喜多さんがライブハウスへの回線表やメインスピーカーのチューニングやモニターの調整までこなしてくれて大助かりで、その守備範囲の広さには驚きでした。

ライブの27日は万全な準備をして「姫乃樹リカ & The Coming Soon」の皆様をお迎えし、オレ流でサウンドチエックを始めます。
生音でのバンドのバランス+PAスピーカーからの音+モニタースピーカーからの漏れの音等、色々な所から音が出ます(笑)。
Eggmanではモニターが決まらず少しゴタつきましたが、メンバーの協力を頂き、リハーサル中には全て解決しました。
本番ではミックスしながらPAと録音の互換性のチエックを行いました。PAの音はお客様から好評を頂き正直ホットします。

28日朝から録音を聴いて改善点を見つけ、主要メンバーにミックス・ファイルを送ります。結果は意外に好評で、こちらもホットします。

29日は映像チームも入り、いよいよNew Side Beachで本番録画と録音です。7名編成のバンドとメインボーカル計8名での“同録“です。
私はバンドのバランスを取り、喜多さんは歌と5名のコーラスバランスを取ります。喜多さん曰く「こんなマイクにEQしない現場は初めて!。」との事でした(笑)。
スピーカーのチューニングが良ければ、マイク選びとセッティングでEQは不要と思う、昔気質の私です(笑)。

満員のお客様を迎えてライブは大盛り上がりで無事に終わりました。



No. 1159: 45年前の録音は情報開示に成りました!。
組長さん (2023/09/07 16:09:30)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』(8LP&4CD)とボブ・ディラン『アナザー武道館』で1978年2月28日と3月1日、日本武道館で行われたライブで全世界発売です。

制作担当者は構想20年が現実になったと喜んでいます。15年前に2日分のライブを仮ミックスしてボブディラン側に送り、交渉が始まりました。制作担当者は発売に向けてあらゆる努力をしたようです。この間の話を書けば本が一冊出来そうです。

昨年4月末に制作担当者から「遂にとうとう、ボブ・ディランのコンプリート武道館のOKがでましたマルチ発見から15年、長年の交渉の末ディランのマネージメントからの発売許諾が下りましたので正式にマスターを作り、それをディラン側に最終許諾を得る形になります」との嬉しい連絡を頂きプロジェクトが動き始めました。

先ずはソニー・ミュージックスタジオでアナログテープを窯で焼き水分を飛ばして準備です。スタジオでアナログ24chテープからProToolsへ取りこみました。テープレコーダーはA820でACOUSTIC REVIVEのCanon- Dsub 1.5mで繋ぎ、最小の音質劣化を目指しました。

自宅スタジオでミックスダウンを始めて、担当プロデューサー達に音源を送り修正希望箇所に対応して行きました。ミックス終了まで5週間掛かりました。

出来上がったミックスを乃木坂に持ち込み、録音時に気が付かなかった24chレコーダー2台の位相問題を解決しながらDSD11.2MHz 2chで取込ました。これが全てのオリジナルマスターになります。

思い返せば。1978年はミキサー5年目の新米ミキサーには大きな挑戦でした。発売OKの連絡を受けたときは、脱力する程の遣り切った感が有りました。この時のミックスの評価は、その後ポール・マッカートニーの武道館公演(1980年1月〜2月に予定されていた)でのライブ録音に、ボブ・ディランが私を推薦してくれた事で、それなりの評価を頂いたと思っています。

誰もが年齢を重ねた自分の仕事に不安を感じると思いますが、今回も呆気ない程にOKが出ました。本人宛に送った完成ミックスは、細部にわたり聴いていた事は小さな出来事で解りました。『コンプリート武道館』は改めて自分の仕事に自信を持てる作品でした。

サウンドエンジニアに成り50年で節目の年に成りました。長きに渡り一緒に仕事をしてくれた仲間とアシスタントの皆様とアーティスト並びにクライアントの皆様に感謝申し上げます。


No. 1158:45年前の録音は
組長さん (2023/07/01 12:36:16)

組長さん (2023/07/01 12:33:44)

全曲をリミックスし、海外でも発売が決定した45年前の録音は日本で仕上げをすることに成りました。このアーティストのファンは発売される規模の大きさに驚くでしょう。

今日はどんな音のマスターかをカッティングエンジニアに聴いて頂き、膨大な作業量をどんな進行で行くのか、綿密な打ち合わせをいたしました。
スケジュールは極めてタイトです。海外発売も含まれるので無事故で進んで行く事を願うばかりです。

枚数が多いので数日に分けてテストを重ねて行きます。ラッカー盤は鮮度が大事なのでカッティング後、翌日にはプレス工場に着くように計画を立てています。プレスのスケジュールと合わせて8月初旬までカッティングは続きます。

テストカッティング段階ではフラットでカッティング出来そうです。アナログ盤は振動系で倍音を生むのでしょうか、ラッカー盤は流石に良い音でした!。

マスターのDSD再生には最善を尽くし電源系とアンダーボードを持ち込みました。壁コンからAcoustic ReviveのPOWERSENSUAL-MD-Kで電源BOXに入り、100Vと117Vに分岐しています。電源BOXに繋がる木の箱はRPC-1K、電源トランスにはCS-3Kを使いました。ノイズ対策3段構えです。依り良い音を得るために、これらは絶対に必要な物です。

カートリッジを教えて頂きました。カッティングシステムには針飛びや歪み確認用にSUMIKO社のPearl、音質確認用にはDENON DL-103とortofon SPU Classic GE MK Uが使われていました。
情報開示は少し後ろになり7月末だそうです。楽しみにお待ち下さい。勿論CDも発売されますよ。


No. 1157:同録で直し無し 
組長さん (2023/05/20 09:24:49)

劇判の追加録音でした。元の録音は1990年5月27日の録音、そう33年前です。音を合わせるために録音を聴いてみると、演奏は生き生きとして音場は立体感があり、今の録音とは明らかに違うのです。この頃はDATで録音しており、パンチインで演奏の直しなんて無しです。当然ミックスダウンも行いません。30〜40曲を3〜4時間で録音していました。

ProToolsが一般的になるまでは、20人前後の劇判録音はDAT 2ch同録が私には普通の形態でした。

DAT録音では“直し無し”ないので、ブースの扉を少し開き“漏れ“を利用して大きな空間を作り出していました。こんな状態での録音は全員が緊張感を共有し、居直り的?な躍動感があります。

1990年録音の再現で、一番大きなフロアには弦楽群と木管を配置しました。ピアノとアコギ以外のブースの扉は少し空けます。指揮者から演奏者全員と見える様に、ピアノの位置を動かしました。

曲は歌の伴奏、所謂カラオケです。譜面合わせで一回演奏、2回目には録音して聴きます。3回目には本番録音でした。最後にもう一回録音して2曲の録音は1時間で終わりました。

機材のセッティング2時間と片付けで1時間、合計3時間!。録音時間が1時間!。何かバランスが悪いです(笑)。

スタジオに入ってから出るまでの歩数は3.000-歩、以外に歩いています。


No. 1156:Dede AIR Mastering
組長さん (2023/05/06 22:59:38)

新たに海外発売が決定した45年前の録音から「Another○○○」のマスタリングを行いました。膨大な音源から取り出した楽曲でのアルバムになります。

60年〜70年代の音楽は娯楽だけで無く、政治も動かす力を持っていました。知的な表現で多くの人々に支持を受けたアーティストです。情報開示は7月始めの予定です。

連休中ではありますが、新しいDede AIR Masteringでの作業でした。頼りになる吉川さん有り難うございました。

アキュフェーズDG-48もテーブル下に見えます。わが家のモニターシステムと完璧な互換性のある音で、制作陣から良い音と沢山誉めて頂きました。ありがたや〜〜〜。


No. 1155:オーディオ話 
組長さん (2023/03/26 11:14:57)

手のひらに乗る大きさで、バッテリー電源のヘッドフォンアンプ、AIYIMA H1を購入した。入力はアナログ3.5mmミニステレオジャックだけ。購入時の価格はAmazonで\3.599- (今日は¥3.999-)。音質を問題にしてはいけない価格(笑)。使用目的は機材チエックや回線チック用。音が出るポケットテスターの位置づけ。

音質はシャリシャリ・ドロドロで、音楽を聴ける音では無かった。オペアンプ交換可能と書いて有ったので、沼に嵌まってみた。付属のJRC5532 x2をLM4562 x 2に交換したが、元々の強烈な音に隠れて、オペアンプの音質差を感じ無い。

エージングで何処まで変わるかやってみた。オペアンプは平等に音を出して、4日間のエージングで聴き比べてみた。音の違いは分かるように成ったが、どちらかを選ぶ程の差は無い。最後との気持ちを決めて定評あるバーブラウンのOPA2604APを注文した。C国のイミテーションも流通しているとの事なので、米国の会社から輸入する事にした。今月末には届く予定だが、オペアンプ4個で本体価格に近い(笑)。

強烈な音質の原因は付属の3.5mmミニステレオジャック ケーブルにも有った。手元に有った10cm程度のケーブルに変えると、煩い音は多少改善されるが、基本同じ音・・・。ケーブルの方向性に気が付いた。10cmでも入力方向を変えると、痛さが減少し・子音の広がりが変わる。ミニジャックーキャノンを使う事に成るので問題は無いのだが。

何とも強烈な音に原因があるはずと、H1の事が頭から離れません。
今朝も基板を取りだし眺めます(笑)。気が付くのが遅かった。基板です。
高価な機材は基板の垂直面も滑らかです。H1の垂直面はヤスリのようにザラザラで、酷いモノです。

カッターを使い“面取り”をしました。これが大正解でした。全体のバランスが整い、楽器内の距離感も合いました。つまり、ハイハットやシンバルが飛び出す事も無く・ベースの特定の音が異様に大きく成る事もなくなりました。
これで音質評価にも使えます。解決まで長かった。楽しめた(笑)。


No. 1154:ビックバンドジャズの録音に興味がある方へ
組長さん (2023/02/18 23:18:13)

むかしむかし、さいたま市の地元中学校のブラスバンドで生音に出逢い、映画「グレンミラー物語」や「ベニーグットマン物語」を見てから、ビックバンドジャズに興味を持ちました。

その後、カウントベーシー、デュークエリントン、サド・ジョーンズ,メル・ルイス等にも興味を持ちましたが、録音が良いと思える物には出会えませんでした。ビックバンドの録音はダイナミックレンジが広く、楽器の音量差もあり難しいと思っています。

CBS・ソニーに入社した数年後にQuincy Jonesのアルバム「Smackwater Jack」を聴いてQuincyに夢中になりました。このアルバムはPhil Ramoneの録音です。CD4枚組みの「Classic Albums 1956-1963」は録音手法の移り変わりと、技術の進歩を聴くようです。1963年の録音は参考になる良い録音と言えます。1970年のアルバム「Gula Matari」はRudy Van Gelderの録音です。タイトル曲 は12分の大曲で、芸術的な高みを感じます。1995年の「Q's Jook Joint」はBruce Swedien.の録音で、ビックバンドの響きを堪能できる好きなアルバムです。

「Basie & Beyond」Quincy Jones-Sammy Nesticoは音圧を上げると、こんな音になる見本です。ペチペリした音ですが、内容的には楽しめます。

Dave Grusin「Two For The Road」の1曲目Peter GunnはAl Schmitt録音のビックバンドサウンドを聴く事が出来ます。Al Schmittの「The Art of Recording a Big Band Metalliance Academy Al Schmitt 」DVDは、ビックバンドの録音を映像で学べる作品でお薦めいたします。

もう一つ私が好きなビックバンドが有ります。イギリスのTed Heathで「Swing Is King 」は1968/69年Arthur Lilley の録音です。マイクの本数が少ないと思える、大きな音像で分厚い音です。55年前の録音ですが、余り録音の古さを感じません。熱量の高い演奏でビックバンドジャズの有名曲を沢山聴く事が出来ます。

取り留めに無い文章に成りましたが、私自身ビックバンドジャズは録音する機会が少ないので、ノウハウが溜まりません。お役に立てればと思い書いてみました。
検索を考えて、アーティスト・アルバム・エンジニアは英語表記にしました。


No. 1153:OLD NEVEに興味のある方へ
組長さん (2023/02/02 08:33:36)

古い機材を安定して使うには適時メンテナンスが必要です。今回はNEVE 1073 と31099を2年ぶりにクリーニングしました。EQボリュームに若干有ったガリは無くなりました。

クリーニングに絶対に必要なのはAcoustic ReviveのECI-50です。接点をクリーニングすると同時に、導通特性を向上させます。長年使っていますが不都合は一切おきていません。

ボリュームや周波数切り替えのロータリースイッチ等は、ECI-50のノズルが入る隙間を見つけてスプレーします。外せる基板は全部外して、綿棒にECI-50を吹き付けて接触面の汚れを取りました。

動作確認で電源を入れて声で試聴しましたが、クリーニング前より音のヌケは確実に向上しました。これで2~3年は安心して使えると思いますが、私は心配症なので、大編成の録音前には可能な限り動作確認をしています(笑)。

話は変わります。
NEVE 1073 と 31099は同じ基板です。
1073はレコーディングスタジオ用、31099は放送局用に使われていたようです。大凡30年前に購入した1073には、入力トランスにMarinairとSt.ives が使われ、31099はBelclere が使われていました。同じ1073なのに音が良い物と、そうでも無い物が有り、調べて解った事はインプット・トランスの違いでした。
私のトランスの評価はMarinair>St.ives>>Belclereです。NEVE社内ではMarinairとSt.ivesは同じ部品番号で、使い分けは無いとの話を聞いた事が有ります。コンソールに組み込まれた1073にMarinairとSt.ivesが混載されているのが理解出来ました。

私はMarinairに拘り、St.ivesは全てMarinairに乗せ変えました。31099もMarinairに乗せ変えて生き返りました。
OLD NEVEを購入するならば内部まで見て、トランスは確認するべきです。33609でもL&Rでトランスが異なる場合があります。当然音も違います。

よく整備されたOLD NEVEは魅力的な音がします。もしNEVEに問題が有れば、スタジオシステムラボに相談しては如何でしょか。膨大な部品ストックと確かな技術があります。


No. 1152:Jeff Beckが亡くなった。
組長さん (2023/01/16 12:40:36)

回顧


人の命は永遠でない事は理解していますが・・・残念です。

1973年、Beck Bogart & Appice Live In Japanは、私の初めての海外アーティスト録音だった。
Chicago Live In JapanでミックスOKを頂いたのは仮免許証、
Beck Bogart & Appice Live In Japan OKは免許証を頂けた様な自信を持てた。

この作品は後の私の仕事を決定づけてくれた。

楽屋は勿論、飛行機の中までギターから手を離さなかったJeff Beck。
天国で気が済むまでギターを楽しんでください。合掌。


No. 1151:新年明けましておめでとうございます。
組長さん (2023/01/08 13:35:51)

今年も宜しくお願いいたします。

元日はYOKOSUKA軍港クルージングツアーに乗りました。天気も良く米軍の巨大空母や自衛隊の潜水艦が間近に見る事が出来ます。
遊覧船に向けて手を振る米国海軍の方や自衛官の方々、晴天と重ねて平和を感じます。平和を守る方々に頭が下がります。

平和な世界が戻る事を願った2023年1月1日でした。


No. 1150:関係各位の皆様。
組長さん (2022/12/28 16:34:25)

今年もお世話になりました。有り難うございました。

2022年は1972年のシカゴ・ライブ・イン・ジャパンのミックスダウンから50年でした。
来年は録音から参加した、ベック・ボガート & アピス・ライヴ・イン・ジャパンから50年です。
そして、11月発売予定の「超弩級プロジェクト」の発表が楽しみです。

お陰様で今年も現場で仕事が出来た事は大変幸せでした。

2023年も宜しくお願いいたします。皆様のご多幸を祈ります。


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