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No. 1137:オーディオ話。 組長さん (2022/01/28 13:48:56)
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音量・音質の調整。(お時間が有る方へ)
音楽家女子から8名のアーティストの作品を、一枚のCDに纏めたいと相談を受けた。 普通はマスタリングエンジニアを紹介するが,本人は遠方の島に暮らし,育児とコロナで東京には来られない。そこで、音量・音質の調整をお手伝いし、PQ入れ等の作業はプレス会社にお任せする事にした。
とは言うものの、先ずは実機でやるかプラグインでやるか、または両方使うか・・・。手元にはAVALON 20077とMANLEY SLAM Mastering Version がある。試しに何処まで出来るか組み上げる事にした。 先ずは,暫く使わなかったAVALON 20077とMANLEY SLAMのクリーニングから始める。汚い機材は“絶対に良い音はしません”(笑)。
最初に2007とSLAMの基板上の埃を取り除く。基板上の埃を取るだけで音は新鮮さを取り戻すのだ。コネクター類は導通向上クリーナーECI-50を使いクリーニングする。SLAMは真空管の足も念入りに磨き上げ,真空管ソケットにはシュ〜とね。
このSLAMは自分で入力段の真空管 12AT7A GE をTELEFUNKEN ECC801Sに交換してある。これで力強いアメリカンサウンドは、繊細さと伸びやかさも手に入れた。
次に気になるのが100V→120Vの昇圧トランスだ。トランスで音は大きく変わる。手元にRコアのトランスとEIコア、2種の昇圧トランスが有る。EIコアの方は自力改造で音質劣化原因のバイメタルブレーカーを外して,サーキット・プロテクタに交換して有る。コンセントベース+電源コンセントの取り付けは、ヒッコリー材上に組み上げた。比較試聴では、EIコアの方が圧倒的に良かった。
トランスはアース(中性点)を外して有った ので、これを機会にアースの有り無しで比較して、音の変化も確かめた。アースが有る方が、クッキリ・ハッキリ,音像も大きく、音は良い! 一般家庭のアースが無い電源コンセントには,アース付きの3芯ケーブルより2芯のケーブルの方が、音は良いとの話も聞く。接地されていないアース線がアンテナに成り,空間のノイズを引き込んでいる様だ。
音量・音質の調整の評価を聴く為に,音楽家女子4曲先行で聴いて頂いた。 感想は。「上手に表現出来ませんが、優しく柔らかく、クリアに聴きやすく、全体がとても明るく華やかになった印象です。とても有難いです。」 とのお言葉を頂いた。何とかお役に立てる様だ。
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