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No. 1159: 45年前の録音は情報開示に成りました!。
組長さん (2023/09/07 16:09:30)

ボブ・ディラン『コンプリート武道館』(8LP&4CD)とボブ・ディラン『アナザー武道館』で1978年2月28日と3月1日、日本武道館で行われたライブで全世界発売です。

制作担当者は構想20年が現実になったと喜んでいます。15年前に2日分のライブを仮ミックスしてボブディラン側に送り、交渉が始まりました。制作担当者は発売に向けてあらゆる努力をしたようです。この間の話を書けば本が一冊出来そうです。

昨年4月末に制作担当者から「遂にとうとう、ボブ・ディランのコンプリート武道館のOKがでましたマルチ発見から15年、長年の交渉の末ディランのマネージメントからの発売許諾が下りましたので正式にマスターを作り、それをディラン側に最終許諾を得る形になります」との嬉しい連絡を頂きプロジェクトが動き始めました。

先ずはソニー・ミュージックスタジオでアナログテープを窯で焼き水分を飛ばして準備です。スタジオでアナログ24chテープからProToolsへ取りこみました。テープレコーダーはA820でACOUSTIC REVIVEのCanon- Dsub 1.5mで繋ぎ、最小の音質劣化を目指しました。

自宅スタジオでミックスダウンを始めて、担当プロデューサー達に音源を送り修正希望箇所に対応して行きました。ミックス終了まで5週間掛かりました。

出来上がったミックスを乃木坂に持ち込み、録音時に気が付かなかった24chレコーダー2台の位相問題を解決しながらDSD11.2MHz 2chで取込ました。これが全てのオリジナルマスターになります。

思い返せば。1978年はミキサー5年目の新米ミキサーには大きな挑戦でした。発売OKの連絡を受けたときは、脱力する程の遣り切った感が有りました。この時のミックスの評価は、その後ポール・マッカートニーの武道館公演(1980年1月〜2月に予定されていた)でのライブ録音に、ボブ・ディランが私を推薦してくれた事で、それなりの評価を頂いたと思っています。

誰もが年齢を重ねた自分の仕事に不安を感じると思いますが、今回も呆気ない程にOKが出ました。本人宛に送った完成ミックスは、細部にわたり聴いていた事は小さな出来事で解りました。『コンプリート武道館』は改めて自分の仕事に自信を持てる作品でした。

サウンドエンジニアに成り50年で節目の年に成りました。長きに渡り一緒に仕事をしてくれた仲間とアシスタントの皆様とアーティスト並びにクライアントの皆様に感謝申し上げます。


No. 1158:45年前の録音は
組長さん (2023/07/01 12:36:16)

組長さん (2023/07/01 12:33:44)

全曲をリミックスし、海外でも発売が決定した45年前の録音は日本で仕上げをすることに成りました。このアーティストのファンは発売される規模の大きさに驚くでしょう。

今日はどんな音のマスターかをカッティングエンジニアに聴いて頂き、膨大な作業量をどんな進行で行くのか、綿密な打ち合わせをいたしました。
スケジュールは極めてタイトです。海外発売も含まれるので無事故で進んで行く事を願うばかりです。

枚数が多いので数日に分けてテストを重ねて行きます。ラッカー盤は鮮度が大事なのでカッティング後、翌日にはプレス工場に着くように計画を立てています。プレスのスケジュールと合わせて8月初旬までカッティングは続きます。

テストカッティング段階ではフラットでカッティング出来そうです。アナログ盤は振動系で倍音を生むのでしょうか、ラッカー盤は流石に良い音でした!。

マスターのDSD再生には最善を尽くし電源系とアンダーボードを持ち込みました。壁コンからAcoustic ReviveのPOWERSENSUAL-MD-Kで電源BOXに入り、100Vと117Vに分岐しています。電源BOXに繋がる木の箱はRPC-1K、電源トランスにはCS-3Kを使いました。ノイズ対策3段構えです。依り良い音を得るために、これらは絶対に必要な物です。

カートリッジを教えて頂きました。カッティングシステムには針飛びや歪み確認用にSUMIKO社のPearl、音質確認用にはDENON DL-103とortofon SPU Classic GE MK Uが使われていました。
情報開示は少し後ろになり7月末だそうです。楽しみにお待ち下さい。勿論CDも発売されますよ。


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