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No. 1032:Kano Fukushimaさんの文章を転載させて頂きました。そのー2 組長さん (2017/10/27 14:28:16)
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難しいこというけど、音源はもちろん、再生機器そのものの性能に加えて、本来の音の性質を阻害するノイズや共振などにより、そのなにか大切なものを訴える力を持った「音」は、無機質で電子的で冷たく、ざらつきさを持つ刺激音に変わってしまい、音の持つ力はそれに埋もれてしまうことがほとんどなのです。
「音」に宿された、奏者の込める感情や想いを、温もりを持った音を、奏者が奏でた本来の音を如何に引き出すかが、趣味としてのオーディオではないかと思います。そういった本来の音を、「究極のリアリティ」を再現するのに、みんな試行錯誤を繰り返すのだと思います。
その究極のリアリティのある音は、もしかしたら全人類の数パーセントしか体験していないのかもしれません。けれど、その圧倒的体験は、言葉にするのが少し難しいのだけれど、我々人類が唯一共有している「空間」と「時間」を取っ払ってしまうような力を秘めているようで、それは何かを遠く忘れてしまっていたものを思い出すかのような、どこか懐かしさを覚えるような、そんな感覚すらあります。思考を巡らせることを忘れ、思わず心を奪われてしまうような「感動」も、それと同時に聴覚的な「快感」をもたらしてくれる。オーディオの世界における「良い音」とは、きっとそういう体験をさせてくれる「音」なのだと思います。
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